円昭ビルは、昭和49年に建てられてから40年以上が経過し、ビル全体を全面的に見直すこととなりました。
建築、設計、耐震技術、省エネ、デザインなど、様々な分野の専門家の助言のもと、新築ではなくリノベーションを採用。
全面改修にあたり、既存のビルを活用した「円昭ビル耐震レトロフィット計画」がスタートしました。
レトロフィットとは、「Retroactive refit」を語源にした技術用語で、建物の施工後に修繕を行うことです。
また、今回の耐震改修をきっかけに災害時の対応も整備。
当ビルの収容人数分以上の非常食、水、発電機、燃料、簡易トイレ等を設置し、共有スペースを開放することで避難所としても利用できるようにしました。
こうして円昭ビルは、耐震工事だけでなく、デザインや照明、断熱、環境への配慮、働きやすいオフィス、セキュリティ対策、地域社会とのつながりなど、細部にこだわったビルに生まれ変わりました。
以前は1階にレストランがありましたが、全て解体。駐車場スペースにして以前より収容台数を多く確保することにしました。
円昭ビル入口の看板とインフォーメーションボードです。透明部分には、フロアガイドがあります。
インフォーメーションボードの反対側の鋼鉄製のネームプレートです。
塗装をぜずに赤サビを発生させ、その後、約1年間かけて黒サビで覆われたレトロ感と重厚感のあるネームプレートが完成しました。
「円昭ビル」のロゴタイプは、昭和49年当時のビルのままです。円昭ビルができた当初の物を何か残しておきたいという思いで、昔のロゴの採用となりました。
円昭ビル2階の共用のミーティングルームです。
ミーティングテーブルはヒノキの板を三枚合わせて制作しました。800×3600とスリムなテーブルですが、最大12名で利用できます。
窓側の中央には大判のホワイトボードが設置してあります。
4階のBBQコーナーです。20名程度のご利用が可能で、災害時には避難所としても使える工夫がしてあります。
ビルのエントランスです。夜間休日は、IDカードがないと入れません。また各階のオフィスも、カードが必要です。また、このカードで出退勤の管理もできます。