円昭ビルは、昭和49年に建てられてから40年以上が経過し、ビル全体を全面的に見直すこととなりました。
建築、設計、耐震技術、省エネ、デザインなど、様々な分野の専門家の助言のもと、新築ではなくリノベーションを採用。
全面改修にあたり、既存のビルを活用した「円昭ビル耐震レトロフィット計画」がスタートしました。
レトロフィットとは、「Retroactive refit」を語源にした技術用語で、建物の施工後に修繕を行うことです。
また、今回の耐震改修をきっかけに災害時の対応も整備。
当ビルの収容人数分以上の非常食、水、発電機、燃料、簡易トイレ等を設置し、共有スペースを開放することで避難所としても利用できるようにしました。
こうして円昭ビルは、耐震工事だけでなく、デザインや照明、断熱、環境への配慮、働きやすいオフィス、セキュリティ対策、地域社会とのつながりなど、細部にこだわったビルに生まれ変わりました。